手術後の夜

気がつくと手術は予定時間どおり、滞りなく終了しており、病室にいた。18時30分ごろ、看護士や医師の「わかりますか?」と言う問いかけにはいと答え、「痛みはどのくらいですか?」と痛みの度合いを示すカードを示されたので、最高の痛みから二番目の痛みを指で指す。「わかる?わかる?」と母がしきりに声をかけてきたのでうんうんと頷くが、実際は半分眠いような感じだった。傷がかなり痛く、術後の熱で暑く喉がからからだ。痛みは痛み止めを使って何とか治めてもらったが、水はまだ飲んではいけないそうで、唇を湿らせてもらうだけだったので苦しい。
その後、麻酔も覚めきっておらず、体力も消耗しているようでまたすぐ寝てしまったらしい。気がつくと21時ごろで、誰もいなかった。すぐに看護士さんが具合を尋ねにこられ、「お父さんとお母さん、20時30分ごろまでいらっしゃったんですけどね、おおたさんがおやすみだったのでお帰りになられました。」とおっしゃった。ちょっと申し訳ない気もした。
少し時間がたってから、F氏がきてくれた。とても嬉しかった。少しだけ言葉を交わしたが「無理すると帰るよ」と言うので、無理せず眠ることにする。よく考えたら無理しても眠っても帰るに決まっているのだから、無理してでも話をしていれば楽しいのに・・・(笑)。とはいえ、けっこうしんどくて眠かったのは事実だ。