手術後1日目

7時ごろ目が覚める。痛み止めが切れてきたのか、傷が痛い。また、あいかわらずとても暑く感じた。ナースコールをして、検温すると38度近い。痛み止め(兼解熱剤)を入れてもらう。30分もすると効いてきて、楽になる。
8時ごろ、喉が渇いて仕方がなかったので、再びナースコール。「10時に水分テストの予定だったのでちょっと早いですが、お水飲んでみますか?ただし、戻してしまう可能性が高いですから、少しにしておいてくださいね。」と説明を受け、水分テスト(水または茶の摂取ができるかどうか)を開始。ただの水なのに本当においしい。指示通り二口程度で我慢したが、コップ1杯ぐらい一気に飲みたい気分だ。飲んでから15分くらい経過したら、看護士さんのおっしゃるとおり吐き気を感じた。でも、量を飲んでいなかったので嘔吐せずに済む。さすがプロの指示だと感心する。その後、二口ずつを目安に、水やお茶を飲む。
水分テストが終わったら、点滴投入。数が多く、5本投入の予定になっているので休むまもなくさっさとやらねばならない模様。さっそく退屈な時間が流れる。今日の点滴には痛み止めとしての麻酔代わりになる成分が入っているのもあるので、やや眠くなる。
12時、手術後初の食事が運ばれる。おかゆとやわらかく胃に負担のないおかず。お腹がすいていたので非常においしくいただく。しかし30分後には嘔吐。麻酔の医師から事前に聞いていた、「術後は麻酔の影響で、吐き気を感じます。殆どの人が、最初の食事は戻してしまいます。」という説明どおりになる。「しかし、まぁこんなことを言ってはなんですが、戻してしまえば後は楽になります。」という説明もその通りだ。その後とてもスッキリし、以降、お茶を飲んでも吐き気を感じなくなる。
14時ごろ、親が来てくれる。自分ではほとんどわからなかったので、昨日の様子を尋ねたりする。かなり痛くてつらそうだったということや、手術後に医師から見せていただいた筋腫が意外に大きくてびっくりしたということを聞く。「拳大どころじゃないようにみえたよ」とも。
17時ごろ、それまで付いていた尿管を抜去。看護士さんに「歩いてトイレに行ってみましょうか」と言われ、付き添われながらトイレまで歩いてみる。かなりスパルタなように感じるが、大事にしすぎてもダメらしいので頑張ることにする。ちょっとのことで傷が本当に痛い。歩くのも自然に前かがみになる。しかしそれで歩いていると、看護士さんから「背筋を伸ばして歩くようにしましょう。しばらく痛いですが、前かがみになっていると痛みが長引きます。」と説明を受ける。痛みがあったが、背筋を伸ばすように努める。どうにかトイレまで歩いていって用を足したが、帰ろうとしたら気分が悪くなってしまった。近くのナースコールを押して、車椅子で病室まで運んでもらう。「大丈夫ですよ。今度からトイレに行きたくなったら付き添いますので、ナースコール押してくださいね」と言われる。ありがたいが、同時に、手術を受けただけでこんなこともできない体力になってしまうのだなぁという情けない気分になる。
18時、昼よりはご飯粒のある感じの「5分粥」主食に、煮魚などのちょっとおいしそうなメニュー。全部食べられそうだが、昼のこともあったので警戒して八分目位の量に。おいしくいただく。その後様子を見るが、吐き気も起きず、ちゃんと胃におさまりそうだ。
19時、朝から始めた点滴メニューがやっと終了!しかし、看護士さんから衝撃の言葉・・・「以上が点滴”昼の部”ですね。夜にまた一本ありますのでね。」。がっくりしながら”夜の部”の点滴開始。消灯の21時になってもまだ終わらず、結局22時近くになって終了。
ずっと点滴が付いていたので、それを管理する機械が自分の周辺にあり、携帯のチェックも出来ない状態で一日が終わった。