いよいよ手術

15分前になり、病室にストレッチャーが運ばれてくる。以前弟が手術を受けたときに見た折には感じなかったが、自身が乗ってみて感じたことは「非常に狭い」の一言に尽きる。ちょっとでも動いたら落ちそうだ。父母と会話しながら、手術室の前までいく。
14時、「中央手術部」の看板と物々しい扉が視界に入り、そこで両親と別れる。看護士さんと共に手術部内に入る。「時間ジャストで遅刻なし!」という看護士さんの言葉にちょっと笑う。手術室から看護士や医師が数名出てきて、挨拶を交わす。本人確認をされ手術室に運ばれると、ドラマなどで見たとおりの、ライトが煌々として手術台があっていろんな機械があって、数名の医師がてきぱきと動いて・・・といった風景を見る。
医師から「こちらの手術台に動いてください」と指示され、自力でストレッチャーから手術台によいしょ、と動く。なんだかちょっとだけマヌケな感じ。手術台に乗ると、手術中の落下防止のために手足を固定される。麻酔の医師から「今からこの点滴で麻酔をします。しばらくすると意識がわからなくなります。」と見た目なんてことのない点滴を見せられながら説明を受ける。ドラマで見たような、口を全部覆ったマスクで麻酔がかかるのだと思っていたので、内心ちょっとがっかりしながら麻酔を開始。すぐに左腕が痺れたようになり、「はいもうわからなくなりますよー」と言う麻酔の医師の言葉を最後に意識がなくなる。