手術準備

昨夜からの絶食に加えて、7時からは絶飲食となった。飲み物もダメということだ。こんなときにも食欲はなくならないので、お腹がすいて死にそうな気分だ。同部屋の方のなんてことのない病院食の匂いが、格別に素敵な香りに感じたりする。
9時ごろ、浣腸をする。すごい効き目で打たれたとたんに便意。トイレに向かいながら看護士さんから、今の浣腸は我慢しなくていいこと、浣腸後気分がすぐれない場合はすぐに申し出てくださいと説明を受ける。
その後、特に気分も悪くならなかったので、シャワーを浴びることにした。術後、しばらく入浴もできないのでちょっとだけ惜しむように・・・。
戻ったら、術衣に着替えてくださいといわれ、着替える。マジックテープで張り合わせる形になっているので、ちょっと動くとすぐにはだけてしまうような衣服。起きている(意識のある)うちはなかなか不便だ。
F氏からメールが来る。ありがたい励ましのメール。心から嬉しく、元気が出る。いろいろ思いながら順調・元気な様子をまとめ、返信をする。
メールを終えたら朝食代わり?の点滴がやってきた。私は今まで大病をしたことがなく、点滴も初めて。看護士さんもそのことを知っていてくれたので、他の患者さんと比べてちょっと丁寧に説明をしてくださった。手術前の点滴なので、栄養分のほかに麻酔が効きやすくなる薬なども入っている模様。でも、自覚症状はないので心配しなくていいそうだ。気分が悪くなったら我慢せずすぐにナースコールを、ということだ。ちょっと安心した。「針を入れます。ちょっと痛いですが我慢してくださいね。」といわれて、点滴の針を入れてもらう。しかし、この点滴の針はとても太い針なのでとても痛く、その痛みは注射などの比ではない。あまりの痛さに声を上げてしまう。点滴が始まったら、その痛みはなくなった。不思議なものだと思いながら、点滴が落ちるのを見る。
点滴は意外に長くかかり、終わったときには13時。手術1時間前ギリギリになり、休む暇なく筋肉注射を打たれる。これも特に自覚症状は表れないとの事。説明通りなにも変化を感じない。30分前になり、再度注射。なんの自覚症状もないが、時間が迫ってきたのでなんとなく不安が増す。