三味線の世界へ!

吉田兄弟のコンサートに行ってきた。
演奏は古典・現代ともに充実したものだった。アルバムを聴いていてもそれは感じていたが、コンサートとなるとさらにそれを感じる。
兄・良一郎さんは技巧派。繊細で緻密な演奏が得意な感じだ。山中湖で月のイメージをもとに作ったという曲の演奏では、非常に幻想的な世界へ誘ってくれた。弟・健一さんは情熱派。パワーのある演奏が得意な感じだ。フラメンコのイメージをもとに作ったという曲の演奏では、リズムにのせたアグレッシブな演奏。聴いている者を熱くさせた。個人的にはどちらかというと健一さんの演奏スタイルの方が好きだが、二人ともそれぞれすばらしいものを持っている。
最後にはマイクを通さず、生音でのじょんがら節を演奏してくださった。昔、祖母に教えてもらって弾いたときの、あの懐かしい「三味線の音」を聴くことが出来てうれしかった。