家族と旅行に

家族とともに伊勢志摩へ、温泉&おいしい食事が目的の旅行に行った。
道中、伊勢神宮に行ったため、私も人並みに今年の初詣をした。こんな日になってまで初詣をしていないなんて、と言われるかもしれない。だが私は、決して初詣を拒否しているわけではない。機会があれば寺社に出向く。だが、「年の初めだから神様拝みに初詣にいざゆかん!」というノリは、実はよくわからない、というのが正直なところ。神様への挨拶も祈りをささげることも、日常の一部だと考えており、実際毎日祈るので、年の初めだから云々という感覚が無いのだ。
伊勢神宮の後、チェックインまで時間があるので、ということで大王埼灯台へ行った。灯台を上ってみたところは、地球が丸く見える場所。地球が丸いことの証明は、月食のときに月にうつった地球の影が丸いからだとか、そんなことを習った記憶があるが、ここではそんな証明などいらない。展望一杯に広がる長い長い水平線がゆるやかにカーブを描いていて、「わぁ」と思わず声が漏れる。星空を眺めて宇宙を知る(?)ときのような、大きな不思議と少しの納得を感じた。
時間が頃合になったところで旅館へ。静かに焚き染めた香がほのかに香る。旅館の設備はもちろん素晴らしかったが、それよりも廊下の随所に品よく生けられている花々がとても印象的だった。南西向きの部屋の大きな窓から、まっすぐな水平線とそこに沈んでいく美しい夕日を見ることもできた。温泉は少々ヌルッとした感触。食事は普段お目にかかることの無いような贅沢さで、かつとても美味しいものだった。