初心者の弦楽合奏内容&感想

9時50分開始の自己紹介に間に合うかどうか不安だったのだけど、十分に間に合いそうな時間に会場の最寄り駅についた。駅からの道を事前にHPからとっておいた地図を頼りに歩く。地図に書いてあった橋らしき物を見つけて橋の名前を確認すると合っていた。よしゃ!と意気込んで歩くとヴァイオリンケースを持った女性2人組に遭遇。「オフ会ですか?」と声を掛けられ、「あ、はい。はじめまして〜」と自分じゃないような爽やか過ぎる挨拶をしてしまう。弦楽パワーかもしれない(何それ)。
会場に入ると、みなさんめいめいに楽器を出している。うーん、いつも通っているヴァイオリン教室の生徒さんたちの持っているような代物とは全然違う、見るからに素晴らしい楽器の数々。これを見に来ただけでもいいかもしれない、と、早くも目的外ダメモード全開。いかんいかん、今日はまがりなりにも合奏に来たのだ。
自己紹介では「話のネタにカーボン弓を持ってきましたのでお気軽にどうぞ」と話した。たのむからこれをきっかけに声を掛けてください、なんて思いつつ。
チューニングが始まっていよいよ合奏。「威風堂々」がはじまる。うん、これは易しいよね。楽勝楽勝。指揮が始まる。ちゃんちゃんちゃんちゃん・・・
弾けますぇぇぇん(>0<)
一番簡単に弾けそうだったし、練習でもうまくいってたのに、開放弦しか鳴らせなかったという惨憺たる状況だYO!少々鬱。そんなのはまるで気にしていないように合奏は流れる。初心者の合奏でしょ、これ。曲にならないかと思っていたのに・・みんなうまいなぁ。
次の曲は「サウンド・オブ・ミュージック」。これは曲が長くて一部分練習していないんだよね、実は。不安な中、指揮が始まる。ちゃんちゃーちゃちゃんちゃーんちゃ・・・
さっきのが嘘みたいにノリノリ♪
何で弾けるんだ\(--;)。うーんわからん。全然練習できてなかったのに、曲中、2/3くらいは十分に弾けた。いやいやびっくり。
昼休みに「みなさんはどのくらいやっていらっしゃるんですか?」と聞いてみる。「5年くらい」「私もそのくらいかな・・」
それは初心者じゃないでしょう!!!
どうりで合奏がスムーズに進むわけだ。自分にも聞き返されたので「あ、ヴァイオリンを習って1年になります」と最後は消え入るように言っておく。ほんとうはまだ1年経っていないんだけど、「○ヶ月で見参!」といった内容は流石に言えなかった。
午後の部は、ミニコンサートからはじまった。有志が一発合わせで演奏するという。誰か弾くのかな?と思っていたらほいほいと手が挙がる。すごいよみんな、初心者じゃないじゃん。チェロ2重奏、ヴァイオリンアンサンブル、に続いてヴィオラアンサンブル。ほぅほぅ、今井信子さんや店村眞澄さんみたいに弾くのかな・・・とぼけっと見ていたら「楽器持ってるからには弾くよねぇ?!」と言われています。え?私?初見でなんて無理ですよ、弾けないですよ、弾けないですよ。全力で否定してみました、が・・・
プルトに入れられ参加決定。エーッ!!
と、とりあえず構えなきゃ。さんはいっ。〜♪〜
Cの音のところだけ弾いて終了>自分
みなさんご迷惑をおかけしました。ほんとに失礼しました。でも入れていただいて、本当に嬉しかった。感激。今度行く時にはもっと腕を上げておこうと硬く心に誓ったのだった・・・。
ニコンサート後、合奏は「サウンド・オブ・ミュージック」の後半から。さっきよりずっとノリノリになっている自分に気づく。なんか心なしかうまくなった気さえする。恐るべし合奏。
最後は「調和の霊感」。2楽章と3楽章。2楽章はハーモニーが肝。絶対に音ははずせないぞ。せーの・・・
最初から間違え>自分
最初休符だろ!楽譜読め。落ち着け自分。深呼吸したらやっと落ち着いて、ちゃんと弾けるようになった。これが一番やっていて面白いかもしれない。弾けたのももちろんだが、ハーモニーを感ずるということでは、こういうシンプルなのがいい。
3楽章は全然練習ができないままだったんだよね・・・弾けないよ・・・
弾けました♪
やってみるもんですね。半分くらい(当社調べ)はしっかり弾けましたよ。フレーズの掛け合いが面白い。ヴァイオリンソリストが5人ぐらいだろうか、入れ替わりで弾いてそのたびに合奏。だんだんノリノリになってきて、絶対にオチルと思っていた16分のフレーズが弾けた!!アヒャ!
楽しいまま、後ろ髪を引かれるように合奏終了〜。
その後、2次会。店貸切で楽器弾き放題。こんなのピアノサロンのコンサート以来。みんな酒が入っているのに弾く弾く。そんなチミたち、
チミたちは初心者じゃない。
うますぎる。
高校の吹奏楽以来の「合奏」に入ってみて、本当に楽しかった。みんなの音を合わせて弾くという感覚、たまらない。アドレナリン放出だった。自分は個人練習していたときと比べて、ずいぶん弾けたのでそれが本当にびっくり。行く前は「こんなんじゃぜんぜんダメだ!」という思いばかりだったのだが、皆さんと弾いていると、全く弾けないはずのフレーズが時折弾けたりして驚き。合奏恐るべし。また行こうと思う。