手術後2日目

傷の痛みはちょっと減ってきたが、朝から相変わらず高熱で、38度。昨日も使った解熱兼痛み止めを投入して痛みと熱を抑える。小学生低学年ごろまで解熱剤を使ったことがよくあったが、あれは効くのにそこそこの時間がかかったので辛かった。だが、今のは本当に早く効くので助かる。
8時に朝食。昨日よりずっとご飯らしくなった「軟飯」主食に、お味噌汁やおひたし、魚といった定番朝食メニュー。そして給食のように意味不明についてくる牛乳。懐かしいなぁ、と心の中でちょっと笑いながらいただく。全部食べる。
10時、点滴が運ばれてくる。今日は3本投入の予定。「”昼の部”で3本ですか?」とたずねると、「えぇ、そうですね」とのこと。ということは夜にまだひとつはあるんだな・・・。早速開始。昨日はかなりしんどくて点滴を受けている間は殆ど寝ていたが、今日は起きていられそうだったので、管や針周りに気をつけながら本を読むことにした。しかし、思ったよりもずっと手の自由が利かない。ほぼ片手で本を支えて読む。
2本目の投入で点滴等管理機器が外してもらえたので、携帯をチェックする。F氏からのメールや留守番電話がどっさりたまっていた。心配して何度も連絡してくれた模様だ。早速、昨日は一日中機械がついていたので連絡できなかったこととお詫び、夕方にはちょっとだけ歩いたこと、今は機械は全部外れたこと、心配してくれたことに対する感謝などを纏めてメールを送る。すぐに返事がきて、「連絡がぜんぜんつかないからかなり心配したけど、よい経過ならよかった〜」ということが書かれていた。それと同時に「今日の夕方、うちの親が伺いますのでよろしく」ともあった。えぇっ!恐縮してしまうなぁ、と思う。
12時昼食。なんだか食事のことばかり書いているようだが、入院生活では食事というのは、普段に比べてずっと楽しみな出来事になる。私は内科系の病気ではないため、糖や鉄分に制限がかかる食事でもないので、特に楽しみになるのだ。そして今回からはふつうの「ご飯」が主食!これでテンションがあがらないわけがない。当然のように完食。このときから、食後の飲み薬がつく。腸の動きを活性化し便をだしやすくするもので、主成分は酸化マグネシウム粉末など。特に苦かったり甘かったりしないのでそこそこ飲みやすい薬だ。
食事が終わってから、再び点滴が始まる。満腹になったこともあって、眠くなってくる。うつらうつらしながら昼の部の点滴終了。
夕方、P氏とY氏がお見舞いにきてくれた。お見舞いに書籍とシュークリームをいただいた。シュークリームがなんともおいしかった。私があまり元気がでなかったため30分程度会話した後、二人は帰っていった。
その後、18時に夕飯。シュークリームを平らげたばかりだったがどうしよう、と思いながらも食べていた。
そこへ私の弟・弟の妻・長男(私の甥)の新おおた一家がお見舞いに来てくれた。摘出したものが良性であることを話すと、本当に喜んでくれた。弟はガンを摘出し治療したことがあり、また私の母方の祖母も早くに(私の母が小学生ぐらいの頃)ガンでなくなっているため、そこのところを大変心配していてくれたようだ。甥のSは元気で、家に無い珍しいものがあるせいか、あれこれと触りたがって落ち着きが無い。特にペットボトルのお茶が気になるらしく、ついには弟が買ってきたペットボトルを独り占め。そんなSがかわいらしかった・・・弟が「S、お父さんが飲めないじゃないの」といって困っていたが・・・。久しぶりにあえて3人に会えて嬉しかった。
さらに、連絡どおり、F氏ご両親からもお見舞いをいただく。きれいなお花と、F氏の妹から預かってきたのと言って、マンガを貸していただく。いろいろご心配していただいて、本当にありがたかった。
夜には、F氏も来てくれた。命がなくなるような病気ではないものの、やはり不安はある私のことを気遣って来てくれて嬉しい。F氏は申し訳ないが今日は残業できませんと残業を断って来ようとしたところ、そのことで上司から相当ないやみを言われた様子。「気にしない気にしない、早く治すんだ。」と言ってくれたが、申し訳なく思った。